――シュン

「可愛いだろ?何たって俺のシュンだからね」
「俺の…?」
「もうっ…律さん、恥ずかしいです…///」

目の前で起きているのは何だろう…
とりあえず、僕はここから逃げ出したかった。

怖い恐いこわいコワイ…

「そうだ…シュン君にこれあげる」
「っ…?!」

シュンと名乗っていた少年は僕にブレスレットを着けてくれた。

「これはセツナちゃんとお揃いになっているの」

はにかみながら僕を見つめるシュン君。
何だか僕まで嬉しくなった。

「あり、がと…」
「どういたしまして。僕ね、右目が見えないからシュン君とお散歩行くのにお手伝いして欲しいな…」