「さっ大水さん。自己紹介して!」

「えっと…私の名前は大水桜です。父の転勤で引っ越しました。好きな教科は体育で、嫌いな教科は英語です。どうぞよろしくお願いします。」

「英語が一番楽しいのに…」

涼はそう呟いた。

そもそもなんで俺と同じ名字なんだよ!!からかわれるもとじゃねぇか!

「じゃあ大水の後ろがあいてるからそこに座って。」

おーい先生!!!ベタだよ?なんかこの展開ベタベタだよ?

と涼が思っている間に桜はとっくに席に着いてしまった。

「よろしく!」

「あ、あぁ…?お前…」

今さらだがこいつどこかで見たことがある。最近会ったのか幼い頃に会ったのかはわからないが、確かにこいつを見た覚えがある。

「ん?どうしたの?」

「え、いや…」

誰だっけ?天然と思える縦ロールとちっちゃいようで割と大きい一重。確かに見覚えがある。

思い出せ俺!!今日の授業安心して眠れないぞ!!!