「お母さんの話しないで。あたしを捨てたんだよ」

「あー。そうだったな。お前は捨て犬だもんな」

パチンッ―――…

雪斗の頬が真っ赤に染まる。あたしの掌が真っ赤に染まる。

「なんでそんなこというの!あたし彼女だよね!?」

彼はすこしうつむいていた。まさかね…
こんな答えが出るなんて…信じたくないよ…

「お前と付き合った覚えないけど。」