なんて災難な…後1階なのに…

「痛たたた…」

怪我は膝と掌と腕だけだった。血がすこし滲んでいる。

「大丈夫…?」

え…誰?

金髪の髪の毛、だらしない格好の男の二人組。

「立てる?」

「あ…すみません…」

「俺このマンションに住んでるやつだけどよかったら包帯とかあるからくる?」

「で…でも…」

「いいから。おぶるからはやく」

「ごめんなさい…」

髪の毛が短い人の部屋は4階の一番端っこ。

「入って」

カギを開けて手招き
入ってみると雪斗の部屋とは全然違う散らかった部屋…

「雄助そこ座らせろ」

足でよけられる雑誌やゴミ。

「汚なくてごめんね。」

雄助…くんがそう言った時髪の毛が長い方のひとが頭を殴った

「痛っ」

「君さ名前なんてゆうの?」

短髪の方がそういった。

「あ…優季です。」

「優季ちゃんか!俺は一馬(かずま)よろしく」

「俺は雄助。優季ちゃんどこの階に住んでんの?」

一馬くんがあたしの手をとって包帯を巻いてくれている。

「…あたしは9階です…。」

「家族で住んでんの?」

「いえ…男の人と住んでます」

二人はびっくりした顔をした。