お願いします。神様…どうか前に時間を戻してください

不安で不安で仕方がない。

「雪斗…帰ってこない…」

連絡もない。

嫌われた。もうあたしはひとりぼっち

あたしは玄関に立った。ドアの取手に手をつけた。
その手はブルブル震えている
そして扉を開いた。

はぁはぁはぁはぁはぁ

冷たい風が入ってきた。気持ち悪い。外は危険の固まり

マンションの9階
あたしは高いところも無理だ。でもあたしは裸足で階段をおりる。

今どこにいるの?
今あなたはなにを見ているの?
今あなたは誰を愛しているの?

不安で不安で仕方がない。涙が出てくる…

はあはあはあはあ…

雪斗…逢いたいよ…雪斗…好きだよ…

「ゆき…っと…はぁはぁ…」

5階、4階、3階、2階…

「はっ…」

足を踏みはずした。

「ぎゃー!!!!!!!!!」

ばたん…