当たり前ぢゃん!あたし彼女なんだよ!止めるに決まってるぢゃん!
なんて言ってみたいな。
「…なるべく早く帰ってきて。一人は怖いから」

「…わかった」

雪斗が玄関のドアに手をつけた。

「あ、やだ。開けないで…」

「あ…ごめん。いけるか?優季…」

あたしは11才の時から外に出れなくなった。
悪く言えば引きこもりかな。

「優季後ろ向いてろ。」

「う…うん」

カチャ…

いつもこう言う感じで雪斗は出て行く。
あたしは彼が帰って来る前に家事を済ませなければならない。

「よし!洗濯しよっと」

ああ…もう…早く帰ってきて…あたしだけを見て欲しい。

カチャ…
午前0時。雪斗が帰ってきた。

「…ただいま」

「雪斗っ…」

あたしは夜が怖い。だからあたしは泣いていた。
雪斗はいつもお土産をかってきてくれる。
っ!!そのお土産をあたしの頬につける。

「アイスだ…」