ベッドルームはあたしの唯一の居場所なの。
泣きたいときに泣けて泣き疲れた後には寝れるから。
「起きろ。優季」
「いーーーーやっ!!!!!」
あたしベッドルームが大好き。だって落ち着くし眠たいし。
「おきろ」
「いーーーーや!!!!布団取らないで!!寒い!!」
雪斗はあきれた顔をした。
「お前は…最近ぐーたらしすぎだ」
「だって寒いんだもん!ねむいだもん!」
「ずべこべいわずにさっさと起きろ。追い出すぞ」
雪斗は明らかドSだ。
あたしはベッドからゆっくり降りて目をこすった。
そして一度あくびして洗面所へと行った。
「あれ?タオルがない」
顔を洗った後に気付いたからびしょびしょ。
仕方なくはみがきも済ませた。
でもだんだん気持ち悪くなってきてその瞬間に視界が真っ暗になった。
「お前は…タオルがないなら呼べよ。風邪ひくだろ?」
視界が見えなくなったのは彼があたしの顔をタオルで拭いたからだった。
「ごめんなさーい」
雪斗はすこし優しい時もあるんだ