「う…嘘でしょ?なんでこんな幼い子…。」
やっぱり…あたしってそんな子供っぽく見えるんだ…
「未来…もういいだろ…。帰れ」
未来さんは泣きながら帰って言った。玄関のところでなにかを落として行ったのに気付いた。
「…これは…封筒か?」
「お金じゃない?多分だけど…」
中を見ると大量のお札が入っていた。
「わざと…かもな。またこのマンションにくる理由になるからな」
「…そうだね。」
こんなお金…そんなに雪斗の事が…女ってやっぱ怖いわっ
自分も女だけど。
「優季…悪いな。」
「大丈夫…。でもね、未来さんも言ってたけどやっぱあたし…子供なのかな…」
未来さんみたいに化粧もうまくないし髪も茶色で長いけど巻き髪じゃないし…
「…優季」
雪斗があたしを呼ぶ。あたしは雪斗に近付く。
「大丈夫。優季は綺麗だ」
あたしの頭を撫でてにっこり笑った。
優しい彼にあたしは思わず泣いてしまった。