「美里っ
そんなにぼーっとしてたらカレー焦げるよ?」


『あ、ごめん…』


「体調悪い?」


いやいや、

ぼーっとしてた原因は
佐藤さんだし。


なんて本気で心配そうな顔をしてる佐藤さんには言えないけど…


『大丈夫。
ちょっと考えてただけ。
もうすぐできるから
お皿出してよっ』


そう言うと佐藤さんは

「カレー♪カレー♪」と
よくわからない歌を
歌いながら食器棚まで
歩いていった。