声の主を確かめるようにゆっくりと振り返った。


「彩…雅…。どうしたの??」


やっぱりそこにいたのはァタシの愛おしい人。



「卒業おめでとう。1年ってあっとゆう間だな。碧と出逢った季節に碧と別れるなんて思っても見なかった…。」



やめてよ。
どうしてそんな泣きそうな顔してるのよ。
ァタシの心を乱さないで…


「なに、泣きそうな顔してんの??彩雅が卒業するわけじゃないんだから!!あと2年もあるじゃない。思いっきり楽しんでね。」


精一杯の笑顔でこの場から離れるつもりだったのに…


「碧」


彩雅の声がしたのと同時に腕を掴まれ強引にァタアシは彩雅の腕の中へと吸い込まれていった。