年が明け1月。



卒業も近づいてきたころ、彩雅の様子がおかしい気がする。


一緒にいる時間が減って、何かと理由をつけてはどこかへ行くことが多くなった。


はじめはバイトでも始めたのかなと思ってたけど、そうじゃないみたい。



相手の小さな行動でこんなにも不安な気持ちが大きくなるなんて初めて知ったの。


だけど、彩雅のこと信じてる。


疑うのは簡単だから、ァタシはあなたを信じるよ。


このときは本気でそう思ってたんだ……