「油断してるときに限ってかわいいこと言うなよ。我慢できなくなるだろ。」


頭をなでながら優しく微笑むァタシの愛おしい人。

彩雅の首に自分の腕を絡ませた。


「好き…大好きだよ。彩雅」


この気持ちを言葉にするのは難しい。

すき以上、愛してる以上の言葉をあなたに伝えたいのにどうやったら伝わるんだろう。


でも、ァタシゎ知ってるんだと思う。
たったひとつだけこの気持ちを伝える方法を。


「蒼…?
うれしいけど、これ以上は我慢できる自信がない。映画でも見に行こう?」


ァタシの腕を放して教室から出ようとする彩雅の手を握り締めた。


「どうしたら、伝わるのかな??ァタシの気持ち。
すき以上の言葉がないの。もっと気持ちを伝えたいのに、これ以上の言葉がでてこ…」


最後まで言い終わる前に視界が暗くなった。


彩雅の胸の中にすっぽりと納まって力強く抱き締められていた。