手を強く握りながら眠っている彼に胸が締め付けられる。


ずっと付き添ってくれてたんだ。


「雨沢君、こんなとこで寝たら風邪ひくよ。」


彼の肩を強く揺すった。
「ん、あぁ。
俺寝てた??ってか蒼大丈夫かよ??
先生が知恵熱だってよ。なんか難しいこと考えてたんか??」


心配そぅな顔でそっとァタシの頬に手を添える大きな手に一瞬ビクッとしたけど、心地よさがあった。