「ァタシも…ずっと彩…雅のこと忘れ…られなかった。本…当は別れた…くなんてなか…ったよ。でも、あの…時はそうす…るしかない…と思ってたの。本当はァタシが…彩…雅のこと幸せにしたかった!!」


彩雅の背中に自分の腕を回し力いっぱい抱きしめ返した。
それに答えるように彩雅も抱きしめ返してくれた。

「これから俺を幸せにしてくれればいいから。」


「うん、うん。大好きぃ。」


「ぷっ。すっげぇ顔。俺のほうが大好きだから、覚悟しとけ。」


そして、どちらともなく自然と唇を重ね合わせた。

久しぶりのキスは恥ずかしくてお互い顔を真っ赤にさせていたけど、それが妙に心地よかった。


帰り道、手を繋ぎながら他愛のない話をいっぱいして些細なことでも笑いあったりして時間がたつのも忘れるほどだった。


この幸せがずっと続くようにこれからは彩雅を信じてもっともっと愛してもらえるようにがんばろうと決心した夜だった。