講義も終わって美月ちゃんと帰ろうと荷物を整理していると、急いで教室に入ってくる人影がみえた。


「蒼、美月！！一生のお願いがあるの？！」

息を切らしながら両手を顔の前に合わせて頼む愛華がいた。

「ど、どうしたの？？そんなに慌てて。」


こんなに急いでいるところをみるとよっぽど急なお願いに違いない！！

不安になったｧﾀｼは愛華の次の言葉を待っていた。

「今日の合コン、急に２人行けなくなっちゃって、ほかの子にも聞いたんだけどみんな予定が入ってるらしくて無理だったの。一生のお願い！！数合わせってだけでいいから今回だけ参加して！！」


こんなに必死で頼んでくるってことはきっとなにかあるんだよね。


「どうする？？美月ちゃん。」

美月ちゃんの意見を聞いてから決めよう。


「私は、どっちでもいいわよ。あんたが決めて。」

美月ちゃんはいつもｧﾀｼの意見を重視してくれるからありがたいよ。
まぁ、たまにはいいかな。
ちょっと合コンって行ってみたいと思ってたし。


「もぅ、今回だけだからね。」


「ほんと？！ありがとう！！今度ケーキ奢ったげる♪じゃあ、１８時に駅前の噴水公園で待ち合わせね」


それだけ言うと、元気よく手を振って教室を去っていった。