「私も少しののかちゃんとお話をしたいし」


「ありがとうございます」


 彼女は頬を赤く染めて笑っていた。


 やっぱり彼女は可愛いな、と思った。


 家に入ると、宮野君のお母さんがやってきた。私は宮野君の部屋に行き、ののかちゃんはリビングに連れて行かれる。


 でも、私と同じで彼女もテストが近いのだから、勉強をしないといけない気がするけど、どうなんだろう。


 宮野君のお母さんの反応を見ていると、彼女は半端なく宮野君のお母さんから好かれているんだなって分かった。可愛くていい子だから、その気持ちも分からなくないけど。


 私は階段をあがり、宮野君の部屋の前まで行く。


 私が宮野君の部屋をノックすると、すぐに声が聞こえてきた。


「入っていいよ」