可愛いだけじゃなくて、なんて優しい子なんだろう。


 私はやっぱりこの子のことが好きだなって思った。


 そのとき、ドアから声が聞こえた。


 私が反応するよりも一足早くののかちゃんが反応する。


 宮野君が飲み物を持ってきてくれた。


 でも、コーヒー二つにジュースが一つ。それをののかちゃんの目の前に置く。


 ののかちゃんは笑顔でそれを飲んでいた。


 そんな彼女を見て、少し呆れたような笑顔を宮野君が浮かべていた。


「そういえば君は英語が苦手だったんだっけ? なら、ののかに英語教えてもらえば? こう見えて英語だけはぺらぺらなんだよな」


「こう見えてもってそれって私がバカみたいに見えるってこと?」