「しかも、俺んちのじいちゃんも今54歳。で、代々受け継がれてるって言うか・・・。」
「うん。」
だからナンなの?
意味わかんない。
サプライズってコレ・・・?
改めて自己紹介します的な!?
あーもー帰りたいよお。
「俺も結婚しなきゃナンねえの。あと1週間後までには。」
結婚・・・?澪先輩が・・・?
「え!?代々受け継がれてるから・・・?」
「そゆこと。」
そんな!じゃああたしは澪先輩と別れなくちゃいけないわけ?
大好きな人を誰かにあげちゃうの?
イヤだよ!
「やだ。あたし認めない。」
冷静に下を向きながらいった。
「あのさ・・・。そのコトでお願いがあるわけ。」
お願い?
別れ話?
そんなの・・・聞きたくない!
あたしはぎゅっと耳をふさいで目をきつく閉じた。
本当にどんな声も聞こえないように・・・。
でも澪先輩の力は思った以上に強くて、
離されてしまった。
澪先輩の声が聞こえる。
「おい。きけって。」
だって。
別れたくないよ。
どうしたらいいの?
聞けないよ・・・。
「あたし別れないからね!」