プロポーズ大会の会場は学校の体育館。
限定20名は皆男子だった。
大会までの時間は刻々と迫り、2人の生徒会は慌ただしい。
だからかな?
あたしと澪先輩の距離はどんどん近くなった。
「亜実!広告の紙全クラスに配ったか?」
「はい!全生徒目は通してると思います!」
たまに名前で呼んでくれるようにもなった。
ファーストキス奪われたのは怒ってるけれど、
こういうのも楽しかったり。
「あんさーオマエ俺にタメでいいよ?澪でいいし。」
「ダメです!先輩後輩ですし!」
思いもよらぬ言葉だった。
本当は、澪先輩にタメ使いたいって気持ちはあった。
もっと、関係が縮まると思うし・・・。

「命令!2人のときのみ、タメ決定!」
こういうときもゴーインな先輩。
でも、やっぱり無理。
「先輩にタメなんて無理ですよ!」
手と首を思いっきり横に振った。
澪先輩はクスクス笑い出す。
「冗談に決まってるじゃねえか!オマエ、結構可愛いな。ウケるわ!」
そういって先輩は、おなかをおさえながら笑っていた。