朝、目を覚ますともう湊はベットに居なくて
寂しく思う。その途端、湊が起こしに来た。
「あ、おはよう。今ちょうど起こそうと
思ったんだ。」
「おはよう。そうなんだ。」
「鈴。おはよっ。」
「朝からテンション高すぎだよ桐?」
「おお。わりわり。」
「早いね。」
「早くねーよ。もう9時だぞ。」
「あっほんとだ。」
「早くご飯食べよう?」
湊の言葉にキッチンに向かう。
桐は横のリビングでテレビを
見ている。天気予報だ。
桐らしいなって思っていると、
「何だよ?顔なんかついてっか?」
「ううん。天気予報なんか見てる桐
は貴重だなって思って。」
「はぁん?俺は見ないような顔してっか?」
「ううん。ただ、桐らしいって思っただけだよ?」
そう言うと桐は笑って言った。
「楽しみなもんは楽しみそれ隠せねーのが
俺なの。」
「そうだね。」
多少流し気味に言うと桐は面白くないのか
ソファーにゴロンだ。
「湊は、もう食ったんだから早く食え。」
桐の無理な願いを受け入れるべく
ご飯をテキパキ食べる。
「待ち合わせって10時だよね?」
湊がそう言うと桐は頷いて言う。
「後、少しだから準備しろよ。」
「「うん。」」
湊と声を合わせて言うと三人で笑った。