昨日の夜はあれから、9時頃までは湊と

公園でのんびりしていた。

急にふとケータイがなったことで、

桐が待ったくれていたことを思い出す。

「もう、何かあったのかと思って、

家でそわそわしてたんだぞ。」

と怒られた。

そんな桐を見ても湊は至って普通。

「そんなに怒らなくても。」

とのんきだ。

「大体お前が急に居なくなるから。」

「はいはい。仕事は?」

「あ、いけっねー。じゃ、明日な。」

何とも嵐のように過ぎ去った。

「桐って嵐みたいだね。」

ふわっと笑う湊に同感だと思った。

「もう少し公園に居ても良かったね。」

と眠そうな目を擦る。

「そうだね。」

と言うとニコッと笑う湊。

テレビをのんびり見ながら、

湊にマグカッップに入った蜂蜜レモン

を渡す。

最近、蜂蜜レモンがブームだ。

この前、保健室に行ったときに、

睡眠効果の雑誌を見ているときに、

菜穂ちゃんがはまっていると言って

出してくれたことがきっかけだ。

レモンを薄く切って、蜂蜜を適量に

入れて冷蔵庫に入っているペット

ボトルに入っている水を注ぐ。

何とも簡単な作りだ。

それを、湊の気に入ってくれて

最近はよく作る。