said 湊


トイレに行った鈴が戻るまで、尚と桐が

コントを繰り広げていた。だけど、それが

おかしいと思い始めた頃には、もう手遅れだった。

一向に帰ってこない鈴を待つのは、不安過ぎた。

「そういえば、海の件なんだけど、後輩って言うの

こいつなんだよ。」

「へーそっか。」

「もう一人増えるんだけど。」

「はいっ?4人じゃないんっすか?」

「うん。俺と湊の唯一心の許せる友がね。」

「へー友達少なかったんすね。」

「お前失礼すぎんだろ。」

「すいませんっす。」

「湊、鈴のこと気にしてるだろ?」

「・・・・・・・・・」

「そういえば、鈴遅いっすね。」

「トイレするのに何処まで行ってるんだか。」

「・・・・・・・・・」

「そんなに気になるなら様子見に行けば。」

「そうする。」

「ほんとに行くのかよ。」

「だって、遅すぎるじゃん。」

「まぁ、わからなくもないけど、落ち着け。」

「そうっすよ。もうすぐ来るかも知れないっすよ。」

「お前、それ敬語?」

「精一杯の敬語っす。」

「あーなんか、変なやついるよ。」

「失礼っすよ。」