「どうしよう楓……」



麻紀ちゃんは泣きそうな顔でそう言った



「……なんでそう思うの?」



それと同時に、メニューが運ばれて来た



店員さんは目の前にアイスティーとオレンジジュースを置くと、そのまま立ち去って行った



そして、麻紀ちゃんはアイスティーを一口啜ってから口を開いた



「あのね……あたし見ちゃったんだよね……」



「見ちゃったって……なにを?」



あたしはそう言って、オレンジジュースをストローで啜った



「陽平が……知らない女と歩いてるところ……」


麻紀ちゃんはそう言って大きなため息をついた