「楓~」



「あっ、麻紀ちゃん」



「あのさ、放課後時間ある?」



麻紀ちゃんは首を傾げてそう言った



「えっ?あっ、うん」



「ちょっとさ、付き合ってくれない?」



「うん……いいけど?」


「ほんと?ありがとう」


麻紀ちゃんはニコッと笑った



「うん、でもなんで?」


「ちょっとね、話があるの」



「話?」



「うん」



「分かったぁ」



「ありがと、じゃあまた後で」



「うん」



麻紀ちゃんは自分の席へ戻って行った