「ヒロはきっとまだ
奈々子さんを忘れられないのよ。
きっとまだまだ時間がかかるんでしょう。」


母の言葉を思い出した。



そうか・・・・
そこがヒロの素敵なとこ



こんなに思われてる
あの人がうらやましい・・・・



めずらしくよく寝た朝・・・・


「春妃~スタッフの方迎えに来たわよ。」


母の声がした。


部屋の壁に手を当てた


「今までありがとう・・・」

部屋をきれいにして出かけたら
心配するかしら・・・


下に降りて行くと
両親と麻妃が待っていた。


「おねえちゃん、旅行先
天国に一番近い島に決定したから。」


天国?

私は思わず笑った

「いいね~ニューカレドニアね。
パパよろしくね。」

パパの手をとった。