学校に着くと瑞希は私の教室まで送ってくれる。



これもいつもの光景。



隣のクラスの瑞希は私の頭にポンと手をのせると隣の教室に消えていった。



席について窓の外を眺めていたら



友達の詩織が話かけてきた。



「柚莉、今日も朝からラブラブだねーっ★」



「ラブラブじゃないし、ただの幼なじみだから。」



なんて返すと



詩織は真面目な顔で



「告白しなくていいの?もう卒業だよ?柚莉たち高校バラバラなんだよ?最後のチャンスじゃん」



「私、1年前に振られてるの。やっと…やっと…元に戻れたのに…やっと戻った関係を壊したくない…」



言いながら涙が出た。