俺達は何気ない会話をしながら歩いた

お互いの良いところ悪いところ

好きな食べ物嫌いな科目お互いの第一印象

家族やドラマ、映画やアニメ

友達の高坂の話もした

お互いに質問した

気づいたら俺が降りるはずのバス停まで着いてた。伊佐美は話に夢中になってる俺に気を使ったのかそれを口に出そうとはしなかった

伊佐美も同じ気持ちなのかな?

なんだか離れるのが嫌だけど言葉が出ない

だったら嬉しい…

伊佐美を見ると

なぜか辺りをキョロキョロ見てた

変なやつ でもっ

「やっぱお前可愛いーわ!」

俺は笑いながら言った

それから

「送るよ」

って言ったんだ

繋いだ左手にほんの少し力を加えながら