「…苦しいよ」

「…遅いよ」

「…」

「もっと早くおちてよ」

「さっき気づいたのよ」

「だから遅いんだって、二年だぜ?」

「…ずっと変わらず話しかけてくれた健太が…いつの間にか…空気みたいな存在になって気がつかなかったよ」

「空気…ははショック~」

「ねぇ…」

「んー?」

「恥ずかしいからもぅ離れて?」

「あっごめっ!」

俺は伊佐美から離れた

伊佐美の肩に頭乗せて、抱きしめながら話した感覚が心地よくてついつい…

ここバス停だし

「…少し歩こうよ…」

そう言って俺は笑った

それから伊佐美と手を繋いだ