「ゆり」
「…え、今着替えてるから出てって」
「ゆーりーぃ」


そう言ってお父さんは近づいてきた



私は
怖くなって
枕を投げつけたが
一向に引き下がらなかった


私は泣きじゃくり
方法が見当たらないまま
床に押し倒された


私は最後の力を振り絞り
足でお父さんのお腹を蹴った

「うあぁっ」


とっさに家から飛び出し、
私はその日
近くにある叔母の家に泊まった

恐怖で何も口には出来ぬまま