「いいのいいの」

本当は良くないよ、全く

「今まで冷たくてごめん」
「いいって」

良いわけないでしょうが


「今まで1人にしてごめん」



「…っば、かじゃないっの」

私はまた涙が溢れる
止める事が出来なかった

「泣かせたくなかった」
「だって、ずっ…」

かけちゃんは私を抱き寄せた
暖かかった
夢でも想像でもない
本物のかけちゃんを感じられた

人の体温って
偉大だと思う