私は勝手に足が動いていた

「かけちゃん?」
「…」

振り向いた男の子に
私は目が離せない


「え、嘘だ、違うっしょ」
「私の名前知ってる?」


「嘘だよ嘘だよそんな、ね」
「何言ってるの?だかっ…」


ガラガラッ





え?


その男の子は教室から勢いよく出て行ってしまった