不思議と安心できる遼の腕の中


震えもしだいにおさまっていく



「俺さ、正直諦めてた」


「なにを?」


「亜希のこと」


「そう…なんだ」


「何もないから俺のことただの友達って思われてるのかなって」


「そんなことないよ」



そんなことないよ


今あたしの気持ちは遼に向いてるから



「ありがとね。ずっと待っててくれて」


「おぅ」



素直に信じること


あなたから教わったことだよ


これからもいっしょにいてね