* * * * *


隣でケイスケが微かな寝息を立てている。

午前9時。

今日はもう少しこうしてたいな。


手を伸ばして本棚から1冊抜き取り

うつ伏せで本を読む。

ケイスケの腕をクッション代わりにして。


「…起きたの?」

寝ぼけたままの声が聞こえて

あたしをそのまま腕に入れる。

「うん、…何時?」

「9時。」

「そっか。」