「ケイスケは騙されてるよ。

あんなニセモノだらけの

あのコの何処がいいのよ…。」

「ニセモノ?」


「そうよ、作り物じゃない。

ネコ被ってヘラヘラして。

あたしは、あんなコ認めない。」


早く帰りたいのに、

この様子では響子が落ち着くのを

このまま待つしかなさそうだ。

心の中で小さく溜め息をこぼす。