* * * * *


「おはよう。」

目を覚ますと、

いつも朝の弱いハナがもう起きていて、

パンかご飯か尋ねる。


泣いたのか少し目の下が赤かったけど、

きちんと施された化粧のピンクなのか?

と迷って聞かないことにした。


「パンにする。」

「パンね。」

にっこり笑って焼き始め、

顔洗っておいでと俺をせかす。