この部屋にケイスケ専用のものはない。

歯ブラシ1本、本1冊でさえも。

借りた本が1冊棚にあるだけ。

他には、何もない。


必要なものは持ってきて

また持って帰る。

それがもうすっかりいつものこと。


でも、そんな関係別に構わない。

ケイスケが他の彼女と

今までどうしていたかなんて知らないし、

扱いは彼女と同じだもの。