「じゃあ、本日はそろそろ。」

「えぇ、では資料が揃いましたら

近日中にお伺いいたします。」

いつもとは打って変わった真面目な口調で

マサシが頭を下げる。


エリート路線とよく言われる理由が

こんな時はっきり解るような気がする。


「終わったぁ。

話まとまりそうで良かったなぁ。」

大きく伸びをしながらマサシが言う。

いや、本当にそう思う。