結局、亜由美は噂を否定することは拒否した。

その代わりに、亜由美はクラスの女の子に話し掛けるようになっていた。

時々、学校の廊下でその姿を見掛けるとこれで良かったと思えた。


私も亜由美のように一歩踏み出さなきゃ。

過去から逃げ出すんじゃなくて、立ち向かっていかなきゃ!


私は、ソワレへの道のりを急いだ。

街はもう、イルミネーションで輝いていた。