「そうねぇ………慶太が身に着けれるものがいいんじゃないかしら?
でも、慶太のサイズの物はなかなか売ってないしね…」

私の相談に有紀さんは困った顔をした。

「そうなんですよねぇ…香水もつけれないし、財布や時計みたいなプレゼントの定番も必要ないし…」

あと、お揃いの指輪も無理だもんね。

私は心の中で付け足した。
その時、

「じゃーさぁぁ!」

カウンターの向こうから、私達の話を聞いていた亜由美の声が響いた。

私達がカウンターの方を見ると

「作ればいーじゃん!」

と、にかっと笑ってピースサインを出している亜由美がいた。