私は、その言葉に何か共犯めいた空気を感じた。
亜由美と有紀さん、そして慶太の間にある、何か秘密めいた関係が羨ましかったのかもしれない。
私も仲間に入りたかった。
そして、目の前のコーヒーを飲み干すと
「私にも……会わせて頂けますか?」
と、有紀さんに聞いてみる。
人形に対して‘見せて’ではなく、‘会わせて’を使うのはどうかと思ったけれど。
すると、有紀さんは
「ありがとう。」
と、ニッコリ笑った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…