それでも、何度も後ろを振り返る私を見て、
「心配性だねぇ、凛は。」
亜由美が呆れた顔をして、笑っていた。
笑われて当然だ。私の心配には、ただの少しの違和感という証拠しかないのだから。
「そうだね、おかしいよね。」
私は、自嘲ぎみにそう言うと、亜由美と優奈と会話する事でこの胸騒ぎを収めようと話題を変えた。
違う話でもしていれば、いつの間にか気になっていた事も忘れてしまうだろう。
「昨日ね、どかのサイトの掲示板に超ウケるカキコミがあってね!!」
亜由美が、饒舌に掲示板のエピソードを話している。
でも、いくら亜由美の話が面白くても私の心には、何かが引っかかったまま取れなかった。
私の手には、あの冷たかった有紀さんの手の感触が今でも残っていた。
「心配性だねぇ、凛は。」
亜由美が呆れた顔をして、笑っていた。
笑われて当然だ。私の心配には、ただの少しの違和感という証拠しかないのだから。
「そうだね、おかしいよね。」
私は、自嘲ぎみにそう言うと、亜由美と優奈と会話する事でこの胸騒ぎを収めようと話題を変えた。
違う話でもしていれば、いつの間にか気になっていた事も忘れてしまうだろう。
「昨日ね、どかのサイトの掲示板に超ウケるカキコミがあってね!!」
亜由美が、饒舌に掲示板のエピソードを話している。
でも、いくら亜由美の話が面白くても私の心には、何かが引っかかったまま取れなかった。
私の手には、あの冷たかった有紀さんの手の感触が今でも残っていた。