「やっと戻ってきたみたいだね。一応今の流れだと、雫ちゃんが自供したことになってるんだけど」


葵さんの要約された言葉から、事態を飲み込めた。
私犯人だったんだね…。
それは予想外だったなー。



私を犯人にするのが目的?
違うよね…そうじゃないはずなんだけど。
私を潰しにきたってことは相手は焦ってるのか。




「じゃあ犯人って?」


宏美さんも我に帰って口を開く。



「あ、いや…やっぱりまだ証拠が…」


今言うべきじゃない。
まだ何か起こるはずなんだから。
苦笑いを浮かべれば、宏美さんも葵さんも明もなんとなく察してくれたみたい。