―silverweekの初日
雫と、2人で買い物に行く約束をしていた。
ある種のデートってやつ。
…なんて思ってんのは、俺だけだよな。
「頑張ってね!」
「宏美さん…ほっといて貰えません?」
海野宏美――科捜研に勤務していて、過去の事件を一緒に解決した。
優しくて、頼れる人なんだけどお節介と親切の差がよく分かってないらしい。
「雫ちゃんをリードするのよ?」
俺の言葉には、反応せずに母親のように諭す。
「デートくらいしたことありますから!」
宏美さんの笑い声が聞こえたのは、言うまでもない。
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