「生きていて、自ら身を隠したか、死体をどこかに隠したか。どちらかですね…」
明くんは、誰に言うでもなく呟いた。
「室内に変わった様子は?」
「……いえ、何も御座いません。あ、此方のベッドに旦那様が横たわられていたんですが、そのベッドは綺麗に整えられています」
白井に私が尋ねると、そう答えた。
自分で直したか、誰かが直したかどちらにしても…何でベッドメイクなんてしたのかしら。
「ともかく、皆さんで探して下さい。俺達は、室内の検証をしますから」
彼らもさすがに、事の重大さに気付いたようで二つ返事で、探しに行った。
「さて…調べますか」
「えぇ、証拠探ししましょうね」
私達も、室内の捜査に乗り出した。