「莉子の夏休み中に、みんなでどこか遊びに行こう」
広海は相変わらず忙しい仕事の合間をぬって毎日電話をくれていた。
その夜も、1人で残って残務整理をしている広海から電話があった。
「うん、行こう。久しぶりに一緒に遊びたい」
私達は毎日話していても、春以来会っていなかった。今まで“礼の友達”として会っていて、それはお互い心のどこかにあったのかもしれない。
来週末に広海が仕事の夏休みを貰えるので、来週末に遊ぶ約束をした。