朝起きると、お線香の香りが漂ってきた。
「……おばあちゃん…」
私は仏壇の前に座って手を合わせるおばあちゃんに話しかけた。
「夜深ちゃん…おはよう。」
「おはよう。おばあちゃん。」
「すぐご飯の支度するから、座って待っててくれる?」
「ううん。何か手伝うよ。」
「そうかい…夜深ちゃんは優しいねぇ」
「ふふーん…じゃあ、台所行って勝手に作ってるね!」
「ありがとう。」
「うん!!」
私は部屋に戻って着替えて、すぐに支度をして台所に向かった。
何を作ろうか。
おばあちゃん、ハムエッグは食べてくれるかな?
夜深ちゃんの作ったものなら何でもおいしい
って言って、食べてくれないかな?
だとしたら嬉しいな…