『何だ……そうか…良かった…』
唯人君はほっとため息をついた。
「ごめんね。」
『いや、心配したけどさ。それより、大丈夫?辛くないか?』
「うん。平気だよ。おばあちゃんも優しいの。」
『そう…なら良かった。じゃあ、風邪ひくなよ?』
「うん。ありがとう…」
『早く夜深に会いたいな。じゃあまた。』
「ふふっ…じゃあね。」
名残惜しいけど、私は静かに電話を切った。
唯人君と話しただけで、気持ちが落ち着く。
ーー早く夜深に会いたいな
私はその言葉を思い出して一人でにやける。
私は、ふわふわした気持ちで眠りについた。