彼の目と視線がぶつかった。



その瞬間、私の頭の中で昨日の記憶が蘇る。



この人……まさか…



「…あれ?相澤さんって……どこかで会ったことない?」



“相澤さん”



彼は顔に似合わないのに、私をさん付けで呼んだ。




普通、こうゆう顔の人って、呼び捨てじゃない?


まぁ…それは偏見だけど。




「うん。絶対どっかで会ってる!…あ…ありがとう!」




彼はうーんと唸りながら、机とイスを用意してくれた学級委員にお礼を言った。



「……私…君とは会ったことないよ。」



「そうかなぁ?」



「うん。てゆうか、初対面でこんなに女子に話しかけてくるなんて、慣れてるんだね。女の子に。」



「え!!ごめん!!そーゆうつもりじゃなかった!まじごめん!!」




嫌味を言ったつもりだったのに、そんなに謝られたら



逆に気が引ける。



「あ!それと、俺の名前唯人だから!!」



「……だから?」



この人は突然何を言い出すんだろう。