唯人君にじっと見つめられる。
恥ずかしくて私は、顔を逸らした。
「夜深…かわいい。ほんと、好きだよ。」
「もう……冗談ばっかり…」
私は唯人君の胸を押してなんとかここから抜け出そうとした。
でも
ビクともしない。
「冗談なんかじゃないよ。好きだよ。夜深が俺だけを見てくれれば……それだけでいいくらいに。」
唯人君はそう真剣な顔をして、また私にキスをした。
「ん…」
深いキス。
でも、優しい。
唇を離した唯人君は私の頬を一度、優しく撫でた。
「これ以上は止めとく。大事にしたいから。」
「……」
「ケーキ、食べようか」
「うん。」
ドキン
ドキン
私…
どんどん唯人君に恋してる。
好きで好きで、仕方ない。
この想いどんどん心に降り注ぐよ。
まるで、雨みたいに……