私は青い空に一つ、ぽつんと浮かぶ雲を眺めた。
あのとき唯人君がやったように寝転がって。
「寒い~…」
独り言を言ってその場を小さくゴロゴロと転がる。
「……ハァ…」
クリスマス…
一緒にいて欲しい。
寂しいって言いたい。
あのマンションに一人で暮らし始めたとき……
それがクリスマスだったの。
それまで、両親と過ごしていたのにいきなり一人で過ごしなさいって……
だから…この日は寂しくて仕方ないんだ。
唯人君……
お願いだよ。
一日でも一緒にいない日がないように……
唯人君といつも一緒にいたいよ……
教室の席も隣で
部屋も隣……
だから、だから…
いつも唯人君の隣にいたい。
優しい歌みたいな笑い声を、聞いていたいんだ。
そうすれば、寂しいなんて思わないから……